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みなさん、お元気ですか? 『占いワールド』スタッフの卜部 まいです。
今回はチャクラ占星学研究家・「タオの学校」主宰の鎌崎 拓洋 先生にお話をうかがいました。鎌崎先生が、東洋占術に興味を持ったきっかけから、「風水」、「四柱推命」と出会った経緯など、興味深いお話が盛りだくさん!また四柱推命の基本のシクミから、実際の活用の方法まで、これを読むだけで四柱推命の奥深さの触れることのできる内容になっています!!
四柱推命や風水知識がない人でもわかるように、わかりやすく解説していただきました。


 物心ついた頃からいつも抱き続けていた大きな疑問がありました。それは、私たちの人生を決定する「本当の要因」は何か、人生を形成する「根本的なメカニズム」とはどういうものなのか、ということでした。

  同じ境遇で,学校の成績も似たり寄ったりの二人が、時が経つと、まったく違った人生を歩んでしまう。人間が「幸福」と「不幸」、「長寿」と「夭折」、「勝ち組」と「負け組」に分かれてしまう吉凶禍福の要因は、必ずしも学生時代の成績や、その人の性格の良さ、家庭の裕福さとか、あるいはその人自身の「努力」といったものともさほど関係のない「何か」の作用が、決定的な力を握っているのではないか、としか思いようがありません。

  私は、2005年のタイの大津波で、ひとりの友人を失くしました。健康そのものでいつも元気、努力家のがんばり屋さんで、まわりを明るくするムードメーカーだった何の罪もない彼女が、なぜ40代はじめの若さにして、あの津波に呑み込まれなければならなかったのか?なぜ、タイ経由のツアーにたまたま参加し、よりにもよって、あの瞬間にあの海岸に居合わせなければならなかったのか?

  この「たまたま」が積み重なった偶然の恐ろしいほどの「必然さ」について、誰が納得のいく答えを教えてくれるのでしょう?こうした「人生の謎」を解明するために、大学では心理学を専攻しましたが、心理学からは失望以外の何ものも得ることができませんでした。ネズミを迷路に走らせる実験や、統計学の知識が、人間の悩みや苦しみ、人生における問題の根本的な解決につながるとは、とても思えなかったのです。
  卒業してからも、長い間、この「人生の謎」を探る旅を続けてきました。その結果ようやく行き着いたのが、東洋に伝わる自然哲学だった、というわけです。



 大学の心理学に失望したあと、NLPを含めた欧米系の心理セラピーのムーブメントに関わっていきました。その中で、心とからだの不即不離のつながりについて学びました。人の心の働きや、霊性というものさえ、からだの働きと密接に結びついている。心の問題の解決策は、からだの中に求めることもできるのではないか(もちろん、その逆も)。からだを超えていくためには、まず、からだの中に入り直す必要がある、ということに気づいたのです。それからは、「バック・トゥ・ザ・ボディ」が自分のテーマとなりました。そして、上海から来日していた気功の老師(先生)に弟子入りし、厳しい気功修行を開始しました。気功は、心とからだを、「気」というインター・メディアを通して、いかに協同・調和させるかを教えてくれる驚異的なテクノロジーです。私が本気で東洋の自然哲学を勉強してみようと思ったのは、この気功のトレーニングがきっかけでした。
 気功の中には、「自発動功」と呼ばれる功法があります。ちょうど寝返りや、あくびをするときなどのように、意識が介在しない本能中枢の働きを誘発させる運動で、野口整体の「活元運動」(*)と同様、「全身で貧乏ゆすり」をするような動きを見せます。
  この「自発動功」の訓練の最中に、不思議な体験をしました。自分のからだが自働的に動き出すと、知らず知らずのうちに、壁際にあった金属のキャビネットに引き寄せられてしまうのです。何回やっても、いつも同じです。奇妙に思って先生に質問してみると、老師曰く、私は生まれつき肺・気管支系が弱い。中国の「陰陽五行」の理論では、肺・気管支系は「金行」に当たります。「自発動功」の最中には、からだは自分の必要な「気」を補おうとするので、無意識のうちに、金行が物質化されたものである金属に引き寄せられるのだ、と教えてくれたのです。
  老師のこの答えにはビックリしました。それまで、「陰陽五行論」は、どこか子供だましの理論のように思えて、本気で勉強する気になれなかったのですが、この体験から、「陰陽五行論」は古代の人々が体で実感した深遠な真理なのかもしれない、と考え直すようになったのです。それから、本格的に陰陽と五行について勉強を始めました。
  また、風水との出会いも、気功のトレーニングがきっかけです。
  気功には、「站椿(たんとう)功」という、膝をゆるめて腰を落とし、長時間立ち続ける特殊な方法があります。はた目には、カンガルーが立っているような奇妙な姿勢に見えるんです。しかし、これを毎日続けると、全身に天地のエネルギーが流入してくるのを実感することができるようになります。自分の部屋でこの站椿功を行っているときに、また不思議な体験をしました。小さな部屋の中で、あるコーナーに立って練習していると、どんどんエネルギーが入ってくるのを感じるのに、ちょっと場所を変えると今度はエネルギーが入るどころか、どんどんからだが疲れてしまうのです。これは気のせいなのだろうか?思い余って老師に尋ねてみました。
  すると老師は、これは決して気のせいではない、「気」のせいなのだ、と教えてくれました。小さな部屋の中でも、エリアによって、放射している気の質や強さが違う。中国には、それを専門に研究する「フォン・シュエ」と呼ぶ分野があるのだと。そして「フォン・シュエ」が、「風水」という言葉の中国読みであることを知りました。
  私は、心身と環境との共鳴を研究する風水に、とても興味を持ちました。80年代の後半の頃ですから、風水について書かれている文献はあまりなく、教えてくれる人もいません。手に入る限りの情報を集め、帰国した中国残留孤児の方に教えを受けたり、アメリカのカリフォルニア州で風水を教え、コンサルティングしている台湾出身の大家に会いに行ったりして、本格的に研究を始めたのです。
  このように、私が運命学の勉強を始めたのも、陰陽五行論に本気で取り組むようになったのも、すべて自分のこの身で体感した事実が原点となっています。

(*)野口整体
野口 晴哉(のぐち はるちか(1911年-1976年)によって成立された整体のこと。活元運動とは、からだの奥から出てくる、意識しない動きのこと。





  四柱推命は、「干支暦」と呼ばれる東洋の暦法システムに基づいて、個人の人生と、社会の動向を推しはかる精妙な学問です。古代の人々は、長い年月にわたって自然界を観察しているうちに、世界を動かしている根本的な周期パターンが存在していることを発見しました。それが、四柱推命のシステムの根幹である、10と12のサイクル・パターンです。

  自然界には、四つの季節のめぐりによって一年間が構成される、という時間のパターンが存在します。そして一つの季節の中にも、季節の始まりと、半ば、そして季節の終わりという三つの期間が入ってい
  ます。それらを合計して、一年間を4×3=12区分することが可能になります。これが「十二支」です。
  また、古代人は、十日間、毎日違う「空間」がやってくる、と考えていました。十日間を「旬」と読んで、ひとくくりにしていたのです。十日たつと「一旬」と数えたり、一ヶ月を上旬・中旬・下旬に分ける考え方は、今でも残っています。西洋占星術でも、十日間を「デーク」と呼んで、ひとまとまりにしていますね。旬の字の中に「日」が入っていることからもわかるように、その空間とは、主に太陽を意味しています。十個の各々性質の違った太陽が、毎日交代で昇ってくる。そのそれぞれに、甲、乙、丙、丁…と名前がつけられています。これが「十干」です。
  干支暦は、自然界のサイクル・パターンの基盤になっている数の原理を、十干と十二支の漢字で表したものです。干支という表意記号の中に、いわば数霊と言霊、「カゾ」と「イロハ」、質と量、精神性と物質性、空間と時間の双方の意味が凝縮されている、といっても過言ではないくらい奥が深いものなのです。十干と十二支の組み合わせは、両者の最小公倍数である60種類存在します。それらが、60年、60ヶ月、60日、60刻(120時間)の四つのサイクルで、時間の流れの中を循環しているのです。





 スロットマシーンのディスプレイには、四つの窓がついています。それらの窓の中でクルクルと回っていた図柄が、スロットのレバーを引いた瞬間に、アット・ランダムに停止して表示される。これと同じように、年、月、日、時のそれぞれ60刻みのサイクルで、干支がクルクルと巡りながら時間が進行している中で、レバーを引いたその瞬間、すなわち赤ちゃんが誕生した時点に切り取られた「四つの干支」、それが四柱なのです。それらを素材にして、人間の運命を推しはかっていく(推命する)のが、四柱推命です。
私は四柱推命の授業の中で、干支を「運命の遺伝子」と呼んでいます。

     干支における10と12の関係性のパターンは、驚くべきことに、生命現象の根幹である、私たちの遺伝子DNAの構造にも共通して見出すことができます。DNAの二重ラセン構造は、右巻きラセンの外側に左巻きラセンが巻きつくかたちで成り立っています。右巻きラセンがひと回りすると、そこに10個の塩基の梯子ができますが、その外側をめぐる左巻きラセンがひと回りするときには、12の梯子ができます。DNAの二重ラセン構造も、干支と同じ10と12の組み合わせによって成り立っていたのです。細胞生物学が、個人の生命現象を読み解くために、生命の遺伝子であるDNAを分析するのとまったく同様に、四柱推命は、個人の運命現象を読み解くために、運命の遺伝子である干支を分析するのです。


 四柱推命の長所としてあげられるのは、第一に、人生を大きな「季節」の流れとしてとらえている、ということです。推命では、「大運」と呼ばれる600年周期の大きな春夏秋冬サイクルの中で、私たちの人生が有為転変していく、と考えます。
植物の種子は、発芽して生長し、季節に応じて変化します。そして最後には死んで、新たな植え付けのための肥料として埋められます。こうした一つの季節のサイクルを終えなければ、植物は次の新しいサイクルを始めることはできません。
 私たちの人生も、この植物の変容サイクルと同じように進行していきます。ある意味で、私たちの現在の境遇は、それ以前の季節に自分が蒔いたものを刈り取っているだけである、ともいえます。また、収穫したら、次の植え付けのために種をいくらか残しておく必要があることもわかります。四柱推命を知ると、人生のそれぞれの季節を楽しむことができるようになります。今の季節が、辛抱強く土を耕して種を蒔くタイミングであるなら、その作業に精魂を傾けさえすれば、ほどなく、努力の成果を豊かに刈り取るときが来る。冬の厳寒のさなかに夏を恋しがったり、真夏の猛暑のなかで秋の名月を望んだりするよりも、それぞれの季節が与えてくれる贈り物をよろこんで受け入れることができるようになります。季節の移り変わりを知るように、人生の順境と逆境の両方をあらかじめ予測して、凍てつくような冬の日には厚着して暖かく過ごし、夏の日のうだるような暑さには、避暑地で涼を取って快適に過ごす知恵を身につけることができるのです。これが、四柱推命による開運法の一つです。
 推命は、時の経過に伴う変容のサイクルに逆らわず、波に乗るサーファーのように、四季の変化の波の上で巧みに舵取りしていくことを教えてくれます。季節の連続的なプロセスの中の、ひとコマのシーンとして自分の現状を把握することができるので、過去の生き方の結果に基づいて、今後はどんな方針を立てて生きていくべきなのか、かなり明確に知ることが可能なのです。

 また、人間存在そのものをかなり総合的にとらえているところも、四柱推命のもう一つの長所といえるでしょう。推命は、人生をすべからく、両極に位置する二つの視点から分析するのです。
たとえば、人間の幸せは、主観的な幸福(禍福)と、客観的な幸福(成敗)とに分かれ、真の幸福とは、両者が二つながらに満たされることである、と推命では考えます。成敗と呼ぶ客観的な評価基準ではリッチでセレブとみなされる人でも、病弱で寝たきりだったり、心を通わす友人が一人もいないのでは、主観的な幸福感が満たされているとはいえません。もちろん、その逆もまた真なり、なのです。
 私の教室に、西洋占星術系で、すでにプロとして活躍されている人たちも多く勉強に来ていらっしゃいます。なぜわざわざ推命を学びに来たのですか、と尋ねてみると、最近のお客さんは昔と違って、あなたはこんな人ですね、と性格をズバリと言い当てても、少しも驚かないそうなのです。
 「そんなことは本人の自分がいちばんよく知っている。それより、知りたいのは、自分がこれから先、具体的(社会的)にどうなっていくかだ」と切り返されてしまう。だから私は、それに対する答えを持っている四柱推命を勉強に来た、と言うのです。内面的・主観的傾向だけではなく、社会的・客観的な自分自身の動向を、見事に読み解く知恵と技術を推命は持っています。

 さらに、四柱推命では、本人に宿る本来の傾向も、二つの側面からとらえています。五行の旺衰から判断する気質と、五原則から判断する人格(パーソナリティ)です。気質は、知らず知らずのうちに思わずやってしまう心とからだの癖、無意識にとりがちな行動や考え方のパターンを意味します。これに対して、パーソナリティは、人との関わりを通して相手に見せる自分、社会的な自己を意味しています。職業選択の場合も、社会的に評価され稼げる仕事と、自分がそれをやって心から満足できる、本来の気質に合っている仕事に分けられるのです。両者が共に満たされていることが、本当の仕事運の良さである、とみなします。
 実は、生まれつき不変のものであるとされてきた気質そのものにも、光と影の二つの側面が存在します。人生の季節の変化に応じて、そのどちらかが強く前面に出ているかに違いがあるのです。たとえば、辛金(陰の金)タイプに分類される人は、本来はプライドが高く、もって生まれた品格と美的センスにすぐれているかもしれませんが、時期によっては、辛金の影に隠れたもう一つの側面である庚金(陽の金)が顔をのぞかせることがあります。この影の部分が活性化されると、いつものその人らしくない捨て身の強さや、働き者ぶりを突然発揮することもある、というわけです。

      このように、四柱推命に習熟していくと、人間というものが、決してステレオタイプには割り切れない、環境や時期によって微妙に変化しうるファジーな存在であることが、だんだんわかってきます。こうした陰陽両極からのホリスティックなアプローチによって、鑑定でも、バシバシ当てることができるようになるのです。


 推命で判断しにくいところがあるとすれば、ある人物の人生を正確に読み解くためには、本人の正確な出生データを知ることのほかに、その人自身の「背景」をも知っておく必要がある、という点でしょう。
 手塚マンガの主人公、ブラックジャックがすごいのは、その天才的な外科手術の技術もさることながら、一瞬で患者の個人史、すなわち「背景」を読み取ることができる能力を持っているところにあります。だから彼は診断を誤ることがなく、成功率の低い手術でも、奇跡的に成功させるというわけです。推命コンサルタントの場合も、まったく同じですね。

 背景とは、その人物の個人史や、人間関係を含めた広い意味での環境のことです。
 すなわち、              運命=宿命×背景
という方程式が成り立ちます。その人の出生データに基づく干支の四つの柱を「命式」と呼びますが、命式から導き出せるのは、その人の潜在可能性と、めぐり来る人生の季節の流れです。
 仮に、ある人の命式を分析した結果、その人が大きな樹木に育ってたくさんのおいしい果実をならす可能性をもったリンゴの苗木だということがわかったとします。自分の潜在可能性を最大限に発揮させるためには、リンゴの苗木は、九州や沖縄のような温かい地域に植えられるよりも、比較的寒冷な地域で育ったほうが好ましいことが、その命式からわかります。そうかといって、北海道では寒すぎる。結局、東北地方の、津軽、青森あたりの涼やかな地域が、苗木を植えて、最大限にその潜在可能性を開花させ、たくさんのおいしいリンゴの果実を収穫するにもっともふさわしい場所であることが判明するわけです。
 ニューヨークに渡って成功した元レスラーの実業家、ロッキー青木は、「成功する人間は、いつも自分をラッキー・ポジションに置く」と語っていますが、東洋運命学の観点からも、正鵠を射た言葉だといえるでしょう。
 人生の半ばを過ぎた人のこれからを正確に鑑定しようとすると、その人が、果たして今まで自分の宿命にうまく適合した環境を選び取ってきたかどうかを知ることが不可欠になります。過去にしてきた選択しだいで、これからの人生行路はかなり違ったものになるからです。健康問題の鑑定をする場合、たとえ生命力がかなり弱まりそうな時期がめぐってくることが予測できたとしても、自分の気質・体質に合った食生活を行い、健康面の弱点を補う生活を習慣づけているのなら、その時期は必ずしも致命的とはならないのです。

        このように、人間の運命は決してあらかじめ決まっているわけではありません。生まれ持った自分の傾向性をキチンと理解し、自分にとっての「ラッキー・ポジション」とは何かを正確に把握しさえすれば、その宿命に適合した環境や人間関係を選び取ることによって、運命を好転させることは十分に可能なのです。これが、私たちの人生に「開運法」というものが役に立つ理由でもあります。




 いま、「選び取る」ということを申し上げました。人生とは「選択」の過程です。私たちが現在このような境遇にいるのは、分かれ道に立ったときに、どちらかの道を選び取ってきた結果です。そして選択の総和として、その人自身の現在の生きざまが現れてくる、と考えることができます。
  しかし矛盾したことを言うようですが、東洋運命学は、私たちは必ずしも自らの意志の結果として、物事をつねに自由に選び取って生きているわけではない、という事実を突きつけてきます。
  なぜかいつも「だめんず」ばかりとつき合って散々な目に遭ってきた女性が、幸せな結婚を願い、心機一転「この人こそは!」と新しいタイプの頼もしい男性とおつき合いしたとします。ところが、しばらくつき合ってみると、結局その男も、見かけ倒しの「だめんず」だった、というようなことが人生ではたびたび起こるのです。私たちは自分の意志で自由に物事を選び取っているように見えながら、その実、知らず知らずに一定のパターンを繰り返してしまっています。
  人生で幸福と成功をつかみ、なりたい自分になるためには、まず、この自分の奥深くに埋め込んでいる自動的な反応パターンの存在に気づくことが重要です。それを意識化することができたとき、心に「選択肢」が生まれます。いままで通りの反応パターンを繰り返して以前と同じような行動を取り、その結果、また、これまでと同じ不満足な人生を送るのか、それとも、そのパターンを打ち破って、新しい自分になる決断と選択をするか。
  四柱推命の分析法によって自分の命式と五行のバランスがわかるようになると、もって生まれた「気質」や傾向性、無意識の反応パターンを客観的に知ることが可能になります。そして、いままで自分が、どんなメカニズムで行動してきたのかがわかってきますし、現在、自分が人生のどの「季節」の中にいて、どんな生き方をするのが有効か、客観的に捉えることができるようになります。それによって、いつも同じ失敗を繰り返したり、不幸を選び取ってしまう自分自身を「意識化」することができるのです。簡単なようでいて、この「意識化」がとても重要なんです。
  金使いが荒くて少しも貯金できない人がいたとします。ただ自分の持って生まれた金銭感覚のパターンを知らずに、いつもお金が無いことを嘆いているだけなら、何も変わりません。いつまでたっても「金運」には恵まれないでしょう。しかし、四柱推命で自分の財のパターンを知れば、みずからの金銭感覚を客観的に「意識化」することが可能になります。そして自分の弱点をカバーするような方法を意識的に選択できるのです。
  ある種の浪費パターンを持つ金運の人によくアドバイスするのが、「おこずかい帳エクササイズ」です。やり方はとても簡単。節約や貯金のことは一切考えずに、ただその月にいくら収入があって、今日は何にいくら使ったのかを記録していくだけです。おおざっぱでは意味がないので、必ず一円単位で記入します。これを毎日続けていくだけで、不思議なことに、特に節約しようとは思わなくても、自然と以前よりもお金を使わなくなってきます。これが、「財気(制気)」が整って安定してきたサインとなります。単純なエクササイズですが、自分が無意識に行っている支出行動を意識化することだけで、根深い浪費パターンをブレイクスルーできるのです。
  これとまったく同じ方法をダイエットに応用しているのが、オタク評論家、岡田斗司夫さんの、最近大きな反響を呼んだ「レコーディング・ダイエット」ですね。毎日、食べたものと、そのカロリーを克明に記録していく。それ以外は何もせず、食事制限すらしていないのに、岡田さんは100キロを超えた体重を、一年ほどで50キロ減量することに成功したそうです。
  いずれにしても、開運と自己成長の鍵は、私たちのこころの深層に埋め込まれている、知らず知らずに繰り返してしまう無意識の反応パターンの存在に「気づく」こと、「意識化」することにあります。これは昔から、意識の進化を目指す人たちのあいだでは、「自己観察」とか「離見の見」などと呼ばれてきている方法と同じです。私は、四柱推命が単に高度な運命学の技法であるだけでなく、自己覚醒のための非常に有効なツールでもあることを、広く世の中に伝えていきたいと思っています。






 いいえ、逆に、四柱推命は風水鑑定の要(ルビ:かなめ)となるものです。まさにそれが、私が推命を習得するためにかなりの時間とお金をかけてきた理由だったのです。
 風水を実際に使ってみたことのある方ならすでにご存知のことと思いますが、部屋の西側に黄色いものを置いても、あるいは、玄空飛星で玄関の角度を合わせたとしても、必ずしも思い通りの風水効果が上がるとは限りませんよね。
 人間は自然の一部ですから、あなたのからだの中にも、自然界を構成している五種類の勢い、すなわち「五行」が働いています。四柱推命では、私たちは個人によって、それぞれに異なる五行の勢いを持って生まれていることを教えています。一人ひとりの勢いの違いが、個性や才能・能力の違いとして現れてくるのです。したがって、同じ環境に住んだり、似たような出来事に遭遇しても、自分の持つ五行の勢いに応じて、受ける影響も各人によって異なります。またそれは、現在、自分がどんな人生の季節にいるかによっても違ってきます。外部からの刺激が、ある人にとっては好ましく、元気の出るものであったとしても、別の人にとっては、調子を崩して本来の自分らしさを失ってしまう原因になることもあります。ここに、個人によって異なる環境からの影響が生まれてきます。このような個人別に五行のバランスを整える行為こそが、すなわち「開運」なのです。その代表が、「風水」です。

     先にお話したとおり、私が運命学に本格的に取り組み始めたのは、気功のトレーニングを通して、「場所からの影響力」というものを体感し、風水に興味を持ったのがきっかけです。風水の研究を深め、数多く実践していくにつれ、ますます個人差というものが大きな要因であることがわかってきました。むしろ、風水とは「空間の四柱推命」ではないか、とさえ私は思っています。ですから、自分が今おこなっている風水を「命理風水学」と呼んでいるのです。






 ホリエモンの事件も、中田英寿さんの引退の場合も、それぞれ起こった出来事を読み解くのは、四柱推命の技術を使えば、さほど難しいことではありません。私は何かの「秘伝」を使っているわけでもありませんし、一部で疑われているようですが、超能力を持っているわけでもありません。私の生徒さんたちで、キチンと毎回授業に出席し、コツコツまじめに勉強している人なら、日ごろ教えているスキルを駆使して、誰でも同じ結論を導き出すことができるはずです。また、別に私の生徒さんでなくても、神殺や十二運などに拘泥しない世界標準の「普通の四柱推命」を学んでいる方なら、共通のロジックを用いて、同じ結論に到達しているはずなのです。
 ホリエモンについては、すでに04年の夏頃に、授業の練習問題や、「ホリエモンはどうなるか?」という生徒さんへのレポート課題として扱っていました。当初は、誰も信じてくれませんでしたね。「そんなこと大っぴらに言っちゃって、外れたら、個人鑑定のお仕事に差し支えるのでは」と本気で心配してくれた人までいました。しかし、命式はウソをつかない。05年1月初めのアカデメイア・カレッジの一般向け連続講座(文化教養講座)『ホリエモンが危ない』を開催している途中に、例の逮捕劇とライブドア・ショックが起こってしまった、というわけです。
 中田英寿さんの場合は、出生時間も明確ですし、ホリエモンの出来事以上にハッキリと「引退」する象意が出ていました。06年6月末の授業で、中田さんは、もうすぐ引退するだろうと予測し、「その種明かしは来週の授業でね。」と、中田さんの出生データを板書して、各自で分析しておくようにと宿題に出しておきました。ところが、その週末に、タイムリーにも中田さんの引退宣言が発表されてしまったのです。まるで本人と打ち合わせしていたかのように、世間を騒がす話題と授業の進行とがピタリとシンクロしていたので、非常にライブ感のある講座が展開できて、生徒のみなさんも、とてもエキサイティングな授業体験を味わったようです。
 今話題の時事ネタ、世の中で注目を浴びている人物を授業の素材にして、人生傾向の分析のしかた、その人の近未来および一生の流れをどう予測するか、について学んでいくのが、私の授業内容の大きな特徴の一つです。
 ・朝青龍は果たしてモンゴルから戻って大相撲に復帰するか?
 ・しょこたんが三角関係に陥るのはいつか?そしてその結末は?
 ・三木谷さんの楽天の業績はいつ良くなるのか?
 ・今年、天変地異が起こりやすい月は?etc.
授業中に予測したことの当たり外れを、その講座の実施期間中(3ヶ月〜6ヶ月)に検証できることも度々あります。特に、プロスポーツ選手の動向は、結果がハッキリと出やすいので、よく使いますね。

     毎回、これでもか、これでもかと確たる証拠を突きつけられると、四柱推命は決して気休めのお遊びでも、「当たるも八卦」の曖昧な占いでもない、具体的に実生活に役立ち、人生の的確な「転機予報」ができる驚異のテクノロジーであることを、生徒さんたちは理解してくれるようです。






 スポーツ選手でいえば、松坂大輔選手についてはメジャー入りの前に、授業の中で、今後の成績不振を予想しておきました。成績向上のためには、食生活に特別の配慮をすることと、奥さんからのサポートが鍵になるでしょう。それらのポイントを外すと、残念ながら、周囲の大きな期待に応え、あれだけの多額な契約金に見合うような働きを見せることは、ちょっと難しいと思います。

  破竹の勢いのハンカチ王子、斉藤佑樹選手も、20歳からは思うような対戦成績が残せないために、周囲の期待とは違った人生を歩むことになりそうです。今後の成績では、プロ野球入りについて、かなり迷うことになるでしょう。

  最近注目している、いや心配しているのは、なんといっても、メジャーリーグで絶好調のイチローですね。機会があれば、『イチローが危ない!』という集中講座をやりたいと思っているくらいです。08年以降、イチロー選手の体調に危険信号が出ています。怪我とか事故などのアクシデントも考えられるので、くれぐれも注意が必要だと思います。もっとも、今そんなことを言っても、誰も信じてくれないでしょうけど。ホリエモンのときのようにね。







 もちろんですよ。ちょうど毎朝、天気予報をチェックするのと同じです。天候というものは、私たちの努力や選択によって変えることのできないものです。ですから、降ってきた雨に戦いを挑んでも意味はありません。私たちにできるのは、天気予報で事前に悪天候を予測して、傘を用意することです。その時々の天候を受け入れながら、私たちは生活しているのです。
 私たちの心身にプログラミングされた人生の季節の移り変わり、「勢い」のリズムというものも、人生行路を歩むプロセスの中で正確に脈を打っています。それを無理やり変えたり、コントロールすることは不可能です。しかし、この「一息四脈」の生体リズムを読み取ることができるなら、その流れと戦ったりせずに、それを受け入れつつ、いかようにも有効に活用することは可能なのです。
 世界で最初に「戦略コンサルティング」という概念を提唱して、世界のコンサルティング業界を変えてしまった男、と言われているボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の創業者ブルース・ヘンダーソンは、ビジネスで成功するためには何が必要ですか、と聞かれて、
 「成功の一番の鍵は運である。そして、二番目が戦略だ」
と答えています。ビジネスの世界では、頭を絞って最善の戦略を立てたとしても、必ずしも成功は保障されない、とヘンダーソンは喝破しているのです。
私たちが成功と幸せを獲得するための開運の秘訣とは、まず、人生の中で自ら「選択可能」なものは徹底的に選び取り、コントロールすること。どこまでも考え抜いて最適・最善の選択をすることです。たとえば、あなたが世の中のグローバル化の大きな波に気づき、自分の活躍の場を日本国内に限定せずに、世界大に広げてみようと決意したなら、その気持ちをいつまでも夢や希望のままで終わらせずに、すぐさま実際に英語の勉強を始めることです。TOEICの高得点を目指してスクールに入学したり、DSのソフトを買ったりして、とにかく具体的にアクションを起こす。それはあなた自身にとって、いつでも選択可能なことです。
 しかし、人生には自らの裁量では「選択不可能」な物事も多数存在します。景気の変動や株式市場の動向、交通渋滞、人身事故による電車のストップ、自然災害などの外部要因がそれです。個人がそれらの出来事を変えることは困難です。自分で選ぶことのできない事実なら、そのことをいたずらに思いわずらったり、無駄なエネルギーを費やしたりせずに、起こった出来事を手放すか、事実をありのままに受け入れることが、もっとも賢い生き方だといえるでしょう。
 ところが、この一見「選択不可能」に見える事柄、ヘンダーソンが「運」の範疇に入れた物事さえも、積極的に、そして有効に活用せよ、と説くのが東洋の自然哲学の考え方なのです。たとえ自分では選び取ることのできない出来事であったとしても、それが起こる時期を事前に予測し、最適なタイミングを計ることができるのならば、状況に身をゆだねたまま受動的に生きるのではなく、この選択不能な世の中の「勢い」のリズムに、むしろ積極的に波乗りすることが可能となります。
 日常生活に運命学の知恵を活用するということは、世間でよく誤解されているような、消極的で、あなた任せに受身で生きることではなく、超一流の経営コンサルタントにも成しえなかった「勢いのマネジメント」によって、人生の選択権を自分自身に取り戻し、生きたいように人生を創造するための非常にポジティブな行為なのです。

 私は毎日、自分自身の「勢い」をチェックしています。心身の勢いは、からだの各中枢(チャクラと呼ぶ人もいますね)の働きと密接に関連しています。最近では忙しいので、計算せずに手軽にチェックできるようプログラムを作ってもらいました。携帯電話で見ることができるので、大変重宝しています。重要なタイミングには数時間前にメールで注意をうながすメッセージや警告メールが届くようになっていて、とても便利ですね。おかげで、交通機関のトラブルに巻きこまれることが少なくなり、毎日の感情や体調の変化も、事前に知って対処できるようになりました。運勢の天気予報ともいえる「転機予報」の役割を果たしてくれています。『お転機ナビ』と名づけたそのプログラムの中で、惑星軌道計算によって「オール・クリア・デー」と呼んでいる日に、ノート・パソコンがクラッシュしてデータが全て飛んでしまい、本当に「オール・クリア」になってしまったときは、「こんなに当たるものなのか!」と、作った本人ながらにビックリしましたね。


【お知らせ】
鎌崎先生の講座 2009年1月期


周易−古代中国の知恵書『易経』の教えを現代に活かす−

開講予定です。


                   



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