こんにちは! 占いワールド事務局スタッフ・占部めい&卜部まいです。今回の占いコラムは、東京・中野ブロードウェイで占い館を営む、小林随風先生の登場です。 ご自身のウェブサイトで毎日更新される、話題の有名人の占いが大人気! インタビューでは、高校教師から占い師に転身した経緯や、今年の運勢まで、たっぷり語っていただきました。 ■プロフィール■ 高校の教員として従事してきた16年間の中で、何度も西洋占星術に助けられた経験をもつ。職員や生徒との相性や、ホラリーを使って迷いを実践的に解決するうちに、占星術を研究することが楽しみとなり、やがてプロを目指す。さらに松村潔氏主催のトラの穴にて研究を深める。2004年より、占い館「スプリングポイント」をオープンし現在に至る。
もともと、「占い」が好きで、本を読んでホロスコープを作ったりして独自に勉強していました。本格的に使い始めたのは、高校の教師になってからです。私が勤めていた高校では、大変な事件がたくさんあったので、その解決に「占い」を使い始めました。ホラリー占星術(※1)でかなり問題を解決していましたね。たとえば、生徒指導で「今日、取調べをしていいか」とか。1日タイミングがずれただけで大変ですし、ホラリーはイエス・ノーがハッキリ出て便利なので、いつも解決策を占っていました。その時にずいぶんと生徒や先生方のホロスコープを作りました。問題を起こした生徒のホロスコープを作り、「私の説得では、この生徒は納得しないな」」と判断すると、その生徒が耳を傾けるようなホロスコープの持ち主の先生をマッチングするんです。「私の言うことは聞かないけれど、この先生の言うことは聞くだろう」とかね。占いを知らなかったら、「クラス担任だし、しょうがないから説得しよう」とか、ムリしていたと思います。
教師の仕事も好きだったんですが、「どうしても占い師になりたい、占いの仕事に専念したい」と思い、思い切って2004年、38歳のときに退職し、ここ中野のブロードウェイに鑑定ブース「スプリングポイント」をオープンしました。中野ブロードウェイでやろうと思ったのは、ロケーショナル占星術で見ると水瓶座の場所だからです。最もマニアックな場所でやりたいなと思ったのです。 迷いも多少ありましたが、人生一度きりですから。トランジットの冥王星と天王星が自分のネイタルにバッチリヒットした時ですね。周りの先生方からは、「好きなことに専念できるなんて、うらやましい」といわれました。
西洋占星術は、青木良仁先生の『脅威の実用占星学』(アメリカ占星学教科書 第5巻)を読んだりして勉強しました。主に独学でしたけれど、99年に松村潔先生の講座に通い始めました。 東洋の占術は、すべて独学で学びました。紫微斗数や、四柱推命、奇門遁甲、周易に関しては、さまざまな本を読みましたね。 ただ、タロット・カードだけは、見ただけで吐き気がしてしまうくらい苦手なんです。理由はわからないのですが・・・。卜術はもっぱらサイコロで立筮する周易を使用しています。
最近はハーモニクス(※2)ですね。鑑定でもハーモニクス9を見て、お客様の前世を予測したりします。恋愛ではハーモニクス7をよく見ていて、今後の鑑定に活かせるサンプル作りに励んでいます。たとえば、「私はこの人になんで惹かれるか分からない」と思ってハーモニクス7を見たら、自分のネイタルチャートだったり。これは、自分の「欲求図」なのです。ハーモニクス7のチャートを持つ人がいたら、すぐ好きになっちゃいそうですね。
いろいろな情報のひとつとして活用すると良いですね。例えば、ロケーショナル占星術(※3)は、お店を出すタイミングや引越しする時の場所選びに利用すると良いです。 高校教師だった頃は柔道部の監督をやっていたので、試合がある時はいつも「占い」をフル活用していました。自分も試合に出ていましたし、生徒を試合に勝たせるために占っていました。試合へ行く時の方位取りで奇門遁甲(※4)、タイミングを測るのにイレクショナル占星術(※5)を使うのです。ちょっと出発する時間を間違えただけで、大負けしてしまいますからね。この宿舎に泊まるとか、西の方角がよければ東側のホテルを取ったり。全国大会が決まったとなると、「会場はどこだ! 地図を出せ!」ってやってました。
社会性を表す山羊座に木星が滞在するので、2008年は「社会が出来上がる年」になります。既存の社会的なシステムや社会通念は崩されるでしょう。政治の世界では、自民党が現状を少し上げる、野党は議席を少し減らす、無所属議員が有利になるでしょう。 以前、自民党が大勝した時、マンデン占星術で読むと、与党を表す10室がすごくよくて、野党を表す4室が悪かったんです。今年選挙をやるんだったら、野党はきつそうですね。 土星が乙女に入ってきたので、雇用関係や雇用システムの見直しもあるでしょう。ワーキング・プアは増える方向へ。格差社会も広がりそうです。 ブームは山羊座の象徴である「実際的なもの」が流行りそうですね。仕事に役立つ現実的な知識とか、身体造りが必要。また、天王星が魚座にいるので、スピリチュアル・ブームは相変わらず続きそうです。
※1 ホラリー占星術 ホロスコープを用いた占術で、ト術の一つ。ホラリーとは「その時間において」という意味。相談者が占い師の元に訪れ、相談した瞬間のチャートを使って判断していく。相談者の生年月日を必要としない利点がある。
※2 ハーモニクス 占星術のチャート判断技法のひとつ。占星術師クラフトによって、1930年に発表された。 ホロスコープの内側にある当人の原型を調べるのに分割調波を用いる方法。アディーの5,7,8調波などが有名。
※3 ロケーショナル占星術 占星術のチャート判断技法の一つ。惑星の影響を最も有効に活用できる「場所」の選定に用いる技法。世界地図にホロスコープを投影させて、移動や移住を判断する「アストロ・カート・グラフィ(ACG)」が有名。
※4 奇門遁甲 卜術の一つ。中国の「三国志」で活躍した諸葛孔明が戦略に用いたと伝えられる方位術。日本では、古くから「八門遁甲」と呼ぶことが多い。先天的な運命を知った上で、その運命を自らの望む方向に積極的に改善したい時や、難問を解決したい時に主として用いられる。
※5 イレクショナル占星術 占星術のチャート判断技法のひとつ。なにかを始めるのにふさわしいタイミングを選ぶために用いられる。アクションを行う人の出生時のホロスコープと、その期間の星の配置をみて詳しい日時を選定していく。
より詳しい解説は用語集をご覧ください。