プロフィール 1960年生まれ。17歳より同人雑誌活動を経由して、ライター、マンガ家、企画、編集など、出版の仕事に携わる。2002年頃より、西洋占星術、タロット、絵画心理分析、夢分析などで、各種講座と鑑定・カウンセリング、雑誌、書籍、WEBでの占い記事の執筆や監修等の活動を始める。著作多数。
まついなつき&占い鑑定団 『驚くほど当たる占い完全ガイド』 とは? 2002年に松村潔先生監修の下、講談社より発行された画期的な占い内偵レポート。 あらゆる占術が紹介されており、その中でまつい先生は、西洋占星術、タロット、四柱推命、風水、姓名判断、0学、手相、宿曜、ペルシャ占星術、前世ヒーリング、オーラソーマ、霊感占い、水晶玉占い、合計13種類の占いを体験。素性を隠した体当たりレポートから、リアルな占い現場の様子がわかる。
占いといっても、いろいろな種類がありますよね。仕事、恋愛、結婚だったらこの占い、引越しや方位だったらこっちだよ、というように、「どういう質問にはどの占いが向いてるか」というガイドをつくることになりました。それだけだとつまらないから、「まついさん、笑えるような体験取材してきてください」というお話をいただいたんです。
占いって、人生上の問題をエグるようなひとことを占い師さんが言ったりするじゃないですか。短い取材期間でフツウの人が13種類もの占いを体験したら立ち直れなくなるかもしれないけれど、松村先生(※1)が「まついさんならご飯を食べて寝れば大丈夫だから」とおっしゃって。そのひとことで取材が決まりました。
※1 松村先生・・・占い界の重鎮・松村潔先生。占い関係の著書多数。
具体的には、旅行のことを指摘したのは、13人の占い師さんの中でこの人だけでした。「(手の平に)旅行線がすごく出てるから、旅行があなたの人生をいい方向へ導いて、人生の支えになる。とにかく旅行へ行きなさい!」と言われたんですが、それを聞いた時は、「子どもは小さいし、母子家庭だし、家が大好きなのに、旅行なんて行くわけないじゃん!」と怒ってました。
ところがその2ヵ月後、ある編集者さんから、「断食の本を出したいので、泊まりがけで取材に行きませんか」と仕事の依頼をいただいたんです。それで、すごく考えた末に、子どもを預けて取材に行くことにしたんです。それが3箇所、2泊3日の体験でしたが、結果的にとてもリフレッシュできたんです。自分の体の使い方とか、生活のバランスのとり方などがわかるようになりました。
もうひとつは、松村先生が「京都で絵を描く講座をします」とのことで、「これは行かなきゃ!」とひらめいて申し込み、泊りがけで行きました。その時に今私が講座でやっていることの基礎固めができたというか、大切なことをすべて学んだんです。 その2つの旅がその後の人生でもとても重要なものになったので、やっぱり後から思い返してみると、その占い師さんは私の転機を当てたんだなと思います。
あと、やってよかったと思うのが前世ヒーリングの「ヒプノセラピー」です。取材当時、セラピーの中で、私が学校の先生になって生徒たちに何かを教えているビジョンが見えました。ちょうど今自分の講座を持ったりしているので、あの時見えた世界に現実でも入ってきているのを感じます。
実は、あの時「お父さんのところに帰らなくていいの?」と聞かれて、「帰らない」と言ったことを今後悔しているんです。だから、いつかもう一度セラピーを受けて、今度は「帰ります」と答えて、前世を書き換えてこようと思っているところです。
「ヒプノセラピー」は日常的に触れない部分に触れるから意味があるんだと思います。無意識のうちに原因閉じ込めているのだとしたら、わからないで放っておくより、わかっていたほうがうまくいく。たとえば、押入れにたくさん服があるとわかっていれば、また似たような服を買わずにすむでしょう? 原因が分かっていれば、なんでも人のせいにしなくてすみますしね。
占いに依存しすぎてしまう人もいますが、どうやって占いと付き合えば上手に開運できるでしょうか?
みんな占い師になればいいんです。自分で占いをやれば、占いの限界と可能性がわかります。どういうロジックで占いが動いているかを知ることができればいいですね。 私がやっているのは基本的に「幸せ占星術」なので、一見マイナスだと思うことでも、見方を変えればプラスに変えることもできる、ということを伝えます。生まれながらに持っている星の力を使えていなくても、それが他の人に役立つかもしれない。そんな視点を持つことが、占いと上手に付き合うコツだと思います。
1.先生オススメのタロットはなんですか? ハローウィンタロットです。悪魔も塔も絵がガッシリしていて怖くないんですよね。
2.占いを学ぶ方に、おすすめしたい本はありますか? 『占星術のシクミ』(松村潔・著)です。絶版ですが、この本の「死のホロスコープ」の章を読んで、子どもの頃から感じていた不思議が実際にあるのだと実感しました。