理気(りき)法の見方 理気法は、羅盤(らばん)と呼ばれる特殊な道具を使用して、陰陽五行・八卦・九星などの理論を用いて、人の目には見えない気の状態を判断する方法です。また、その家に住む人の生年月日も判断の対象とします。ただし、理気法には様々な流派や細かな見方が存在し、統一されているわけではありません。今回はその中で、もっともポピュラーな『八宅派』の理気法をご紹介します。
@ 家の中心を調べる。 家の地図から、家の中心を割り出します。ただし綺麗な四角形の家なら良いのですが、大抵の家には張りや欠けなどがあり、判断に悩む点が出てくるかと思われます。家の中心を判断する場合には、「家の重心が中心である。」と考えてください。例えば張りがあった場合なら、それだけ重心が張り側に移動しますので、少しズラした位置を中心と考えていきます。
A 中心から八方位に分ける。 方位磁石を使って、まずは北を調べます。その角度を北として、家の中心から45°ずつ八分割します。この八分割で、東・西・南・北・東北・西北・東南・西北の八方位を表します。
B 玄関の向きから、家の方向を判断する。 羅盤を使って、玄関の向きを判断します。この場合、注意しなければいけないのが、方位ではなくあくまで玄関が向いている『向き』で判断するということです。
この家の場合、玄関は方位的には西に位置していますが、向きは北側を向いています。 よって、この家は『 北向きの家 』と考えます。
C 八方位に八遊星を配置させる。 玄関の向きを基準として、各方位の性質を表す『八遊星(はちゆうせい)』を八方位に配置します。八遊星には、「生気」「延年」「天医」「伏位」「絶命」「五鬼」「六殺」「禍害」の8つがあります。 以下の表を参考にして、当てはめてください。
<八遊星 早見表>
北向きの家の場合、以下のような配置になります。
D 家の間取りと八遊星の配置を見比べる。 家の間取りと八遊星の配置を見比べます。もし星の配置が悪い場合には、家の間取りを変えたり開運アイテムを置いたりし、改善させていきます。八遊星の特徴は以下のとおりです。 「 生気 (最大吉) 」 ・・・気力が充実し、積極的になれる方位 玄関やリビングにあると吉、逆にトイレ・キッチン・お風呂にあると凶になります。 「 延年 (大吉) 」 ・・・持続力や協調性が生まれる方位 寝室やリビングにあると吉、逆にトイレ・キッチン・お風呂にあると凶になります。 「 天医 (中吉) 」 ・・・不眠・疲労が消え、健康になれる方位 寝室や勉強部屋にあると吉、逆にトイレ・キッチン・お風呂にあると凶になります。 「 伏位 (小吉) 」 ・・・落ち着きが出て、穏やかになれる方位 神棚・仏壇・老人の部屋があると吉、逆にトイレ・キッチン・風呂にあると凶になります。 「 禍害 (小凶) 」 ・・・人に振り回されたり、騙されたりする方位 トイレ・キッチン・お風呂にあると吉、逆に玄関・リビング・寝室にあると凶になります。 「 六殺 (中凶) 」 ・・・集中力がなくなり、ミスやトラブルが続く方位 トイレ・キッチン・お風呂にあると吉、逆に玄関・リビング・寝室にあると凶になります。 「 五鬼 (大凶) 」 ・・・突発的なトラブルや、苛立つことが多くなる方位 トイレ・キッチン・お風呂にあると吉、逆に玄関・リビング・寝室にあると凶になります。 「 絶命 (最大凶) 」 ・・・精神・健康・人間関係、全てに悩まされる方位 トイレ・キッチン・お風呂にあると吉、逆に玄関・リビング・寝室にあると凶になります。