言葉の持つ印象やイメージを音相、または音霊といいます。画数が良いだけではなく、良い音相、音霊を持つ単語で構成されているのが良い名前とされています。これは、「名は体を表す」という諺が示すように、音相や音霊には暗示的な誘導力があり、名前を発音したときの音感が、その人の印象や性格形成に影響するという考え方に基づいています。そのため、例え姓名の画数が良くても、語感が悪い名前や発音しにくい名前ではせっかくの吉画が生きてきません。発音しやすく、聞き取りやすく、語感が快調な名前が本当の意味で良い名前といえるでしょう。 【音相・音霊による良い名前の条件】 ・ 読みやすい 姓名の漢字を一目見て呼び名がすぐにわかる名前が良いといわれています。ふりがながなければ読めない名前や、読み方が何通りもある名前は好ましくないようです。 ・ 覚えやすい 姓名の漢字から名前の意味がわかりやすく、覚えやすい名前が良いとされます。 ・ 名乗りやすい 発音しやすいことも良い名前の条件です。連続する音の重複や、姓の最後の音と名の最初の音の続き方などに注意が必要です。例えば、母音や同じ音が重複すると、発音しにくくなる場合があります。 ・ 好感を与える音であること 語感による印象も重要です。明るい、あたたかい、さわやか…など、発音してみて良いイメージを連想させる名前が理想的です。女の子に濁音の名前はタブーという説もあります。 ・ 音の調和がとれていること 姓名の音を比べてみて、明るい・暗い、硬い・やわらかい、強い・弱い…など、語感のバランスが良い名前が理想的です。 ・ 音の持つ意味 「あ」は積極的、「い」は成功運を持つ…など、姓名判断の流派によっては50音のひとつずつに意味が与えられている場合もあります。 参考文献 『姓名の神秘』 熊崎健翁 著 紀元書房 『姓名判断』 野末陳平 著 光文社 『必ず成功する風水生活術』 東京風水倶楽部 編 成美堂出版