個人の性格や先天運を判断する場合、「傾斜鑑法」といわれる判断方法を使用します。この方法は、本命星と月命星からその人の「傾斜宮」といわれるものを割り出し、それを基にして判断するものです。 具体的には、その人の本命星が月盤上のどの位置に在るかで判断します。その本命星が北にあれば坎宮傾斜、南にあれば離宮傾斜、東にあれば震宮傾斜、西にあれば兌宮傾斜、東北にあれば艮宮傾斜、東南にあれば巽宮傾斜、西南にあれば坤宮傾斜、西北にあれば乾宮傾斜となります。
ただし本命星と月命星が同じ人の場合、中宮傾斜となってしまいますので、例外として以下の表のとおりになります。
各傾斜宮の人の特徴は以下のとおりです。 ・ 坎宮傾斜の人の場合 ・・・ 表立ったことをするよりも、裏方として成功するタイプです。積極的なことには不向きで、派手さはないですが、ガンバリ屋で思慮深いため、いつのまにか頭角をあらわしていきます。 ・ 坤宮傾斜の人の場合 ・・・ まじめにコツコツと働き、努力家といわれるタイプです。確実に課題を仕上げていくので、人からの信用も厚いです。リーダーとなって動くよりも、女房役として動いたほうが活躍していくことができます。 ・ 震宮傾斜の人の場合 ・・・ 自分から行動を起こしていくタイプです。何事にも積極的で開拓精神に溢れています。アイディアや閃きもありますが、じっくりと物事を行っていくことができないため、行動しただけの結果は望めないことが多々あります。 ・ 巽宮傾斜の人の場合 ・・・ 温和な性格で社交的なため、誰からも好かれ交際範囲は広くなるタイプです。他人のために動き、社会的な信用を得ることはできますが、逆に自分では何事も決められない優柔不断さがあります。 ・ 乾宮傾斜の人の場合 ・・・ 自尊心・プライドが高く、多くの人の上に立とうとするタイプです。大局的に物事を考える反面、小局のことを考えるのは苦手です。勇猛果敢に高い目標に向かって行動し、全体のリーダーとなっていきます。 ・ 兌宮傾斜の人の場合 ・・・ 多芸多才で、趣味や嗜好を大事にするタイプです。そのため、せっかくの貯金を、遊びや飲食に浪費しやすいところがあります。弁舌に長け、その場の雰囲気を明るく楽しく変えるのが得意です。 ・ 艮宮傾斜の人の場合 ・・・ 性格は落ち着いていて、家庭を大切にするタイプです。偏屈で自分からあまり人と打ち解けようとしませんが、少々の困難にはビクともしない精神力の強さが人に安心感を与えます。 ・ 離宮傾斜の人の場合 ・・・ 派手好きで、流行に敏感なタイプです。その反面、1つのことをやり続ける忍耐力に欠けるところがあります。物質よりも名誉・名声の方に関心があり、文芸・芸術に才能を発揮していくことが可能です。