紫微斗数では、各十二宮とそこに配置された星の意味を重ねて見ていくことになりますが、星は入る位置によって強さが変わってきます。どのくらい星が強く光っているかということから、この強さを『輝度』といいます。輝度には7段階あり、輝きが高い順に並べると「廟(びょう)」「旺(おう)」「得地(とくち)」「利益(りえき)」「平和(へいわ)」「不得地(ふとくち)」「陥(かん)」の順になります。一般に、輝度が高いとその星が入っている宮は幸運な宮ということができ、星の持つ力がより発揮されることとなります。
三方四星(さんぽうしせい) 宮と星の関係以外に、もう一つ大切な見方があります。それが『三方四星(さんぽうしせい)』です。ある宮に配置された星の状態を見るときに、その宮だけからではなく、その宮の前後4つ目(120°)と反対側(180°)になる計3つの宮に存在する星からも影響を受けると考え、その3つの宮にある星の在り方も同時に見ていくことになります。たとえば、「命宮」を判断する場合には、「財帛宮」「遷移宮」「官禄宮」も合わせて見ていくこととなります。
以上が基本的な先天運の判断法ですが、紫微斗数では、その人の人生の流れを判断していくことも可能です。これにより、いつ頃になったら成功できるのか、また逆に、いつ頃が人生において一番辛い時期なのかが分かってきます。この流れを読むことにより、たとえ今が辛い時期だったとしても、良い時期に備えて事前に準備をしていくことも可能になります。 人生の流れを見るには、以下のような方法があります。
大限(たいげん) 10年ごとの運勢判断をするものを「大限」といいます。その人の10年間における運気をマクロ的に捕らえていく方法です。
小限(しょうげん) 毎年の運勢判断をするものを「小限」といいます。その人の10年間における運気をミクロ的に捕らえていく方法です。
太歳(たいさい) その年の干支のことを「太歳」といいます。その年のテーマや運勢を判断するときには、その年の干支が表す宮を見て判断していきます。
これら3つのほかにも、細かく月運や日運を見ていく方法もあります。