水天需(すいてんじゅ) ・ 時機待ちの卦 天上に水はあるが、地上にはまだ雨が降って来ない状態を表します。何かをするにはまだ時期尚早で、才能が認められない不遇の時期であるといえます。待っていれば時勢が変わり、認められる時が来ますので、その時までに今、大いに励み、準備万端にしておく必要があります。 水沢節(すいたくせつ) ・節して止まる卦 秋から冬にかけての自然界の流れを表し、自ら節制・節約して冬の時代に備えておく必要があります。この時勢のときは、何かを新しく始めていくよりも、守りを固めて、何が来ても耐えられる強い力を身に着けておくことが大事になってきます。それが無ければ必ず衰えていってしまいます。
水火既済(すいかきせい) ・既に済い完成の卦 両極の水と火が大いに交わり、全てが整っている様を表します。ほとんど全ての物事が完成されていて、あとは整理整頓の時期になっていきますので、現状を固く守り、この状態をいかに長く保てるかが大事になってきます。積極的な行動は、逆に全て凶意になっていきます。
水雷屯(すいらいちゅん) ・険難の中に動く卦 厚い氷に阻まれて、草木が伸びようとしても伸びることができない状態を表します。こういう時に、慌てて先を急いでも、せっかくの芽が晩霜や残雪にあってしまい、一巻の終わりです。生みの苦しみ・創造の苦しみですので、まずは計画を細部に渡って検討しておくことが大切です。
水風井(すいふうせい) ・潤し養う卦 この卦は、つるべ井戸を表しています。汲んでも汲んでも涸れることのない井戸ですが、水の恩恵を受けるためには、毎日のように水を汲み上げる努力を続けなければなりません。骨折りや心配事が次から次へと出てきても、物事を今まで通り繰り返していくことが大切です。
坎為水(かんいすい) ・重険の卦 険難を表す坎が2つも重なっているため、困難が続き、精神的にも苦しい状況を表しています。たとえどのような苦難に陥ろうとも、それを自らの試練と考え、至誠真実の真心を持って、自らを戒めて正しい方向に進んでいく努力が必要です。それが唯一の打開策となるはずです。
水山蹇(すいざんけん) ・行き難む卦 山あり谷あり険難が目の前に続き、進みたくても進めない状況を表しています。この難は乗り越えることが非常に難しい状態なので、無理に険難に立ち向かって進もうとせず、一度立ち止まり、身近な打開策を探していくべきです。必ず協力してくれる救助の手が差し延べられるはずです。 水地比(すいちひ) ・親しみ和する卦 水が大地を潤し、大地が水を受け止めるように、互いに親しみ合い、助け合っている状態です。仕事にも趣味にも人の輪が広がり、充実した和気に満ちた楽しい関係がしばらく続きます。ただ、それに溺れて自分の本務を怠らないよう、自分を律する厳しさも大切になってきます。