1、まずは、占的を決定します。 占的とは、何を占うのかというテーマです。周易では、「笑って問えば笑って答える」と言われており、冗談半分の占いでは正しい答えは出てこないと言われています。占的は、本当に知りたいことを明確に絞り込んでください。絞り込むほどに、結果もはっきり出てきます。
2、筮竹を使って、卦を立ます。ちなみに卦を立てることを立筮(りつぜい)といいます。 @ まず、六十四卦のうちの下の卦(内卦)を求めます。 50本の筮竹を用意して、そこから1本だけ抜き取ります。 その抜いた1本は、筮筒(ぜいとう)と呼ばれる筒に立てます。 (※この抜いた1本は太極を表し、占いを行う正しい場を作るために立て掛けられます。) ↓ 残った49本の筮竹を、集中して2つに分けます。 ↓ 左手に持った方は天を表し、右手に持った方は地を表します。 右手の地の方は机に置き、その置いた中から一本だけを取り出し(人を表す)、 左手の小指に挟みます。 ↓ 左手に持った筮竹の束から、8本ずつ数えていきます。 人を表す一本も含めて、残りが8本以内になるまで数えます。 余りの本数から、以下の八卦を当てはめていきます。 余りが1本 ・・・ 乾=天 余りが2本 ・・・ 兌=沢 余りが3本 ・・・ 離=火 余りが4本 ・・・ 震=雷 余りが5本 ・・・ 巽=風 余りが6本 ・・・ 坎=水 余りが7本 ・・・ 艮=山 余りが8本 ・・・ 坤=地 これが、内卦になります。 A 同様のやり方で、上側の卦(外卦)を求めます。 二度行うことで、64パターンの六十四卦が完成します。 ちなみに、この六十四卦は別名、『大成卦』ともいいます。
B 六十四卦の中でキーポイントとなる位置(爻)を得るために、もう一度立筮を行います。 今度は、8本ではなく6本ずつ筮竹を数えていき、余りが6本以内になるまで数えます。 余りの本数から、「何番目の爻を得た」と判断します。 余りが1本 ・・・ 初爻 余りが2本 ・・・ 二爻 余りが3本 ・・・ 三爻 余りが4本 ・・・ 四爻 余りが5本 ・・・ 五爻 余りが6本 ・・・ 上爻
(例) 1回目・・・余り5本、2回目・・・余り8本、3回目・・・余り5本、だった場合、 1回目・・・5=巽=風 2回目・・・8=坤=地 3回目・・・5=五爻 この場合、「地風升の五爻を得た」 となります。