陰陽 古代中国において考えられた宇宙・自然についての世界観が陰陽説です。この宇宙・自然界に存在する全てのものは、『陰』と『陽』の相対する2つの要素から成り立っていると考えられました。この世には、昼があるから夜があり、男がいるから女がいるというように、決して一方だけが独立して存在しているわけではなく、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰が存在しています。それを描いたのが、白黒2つのマークで表された太極図です。また、この『陰』『陽』2つの働きは常に交互に展開され、宇宙は永遠に循環し続けていくこととなります。 易では、陰を の記号で表し、陽をの記号で表します。この記号のことを『爻』と呼び、それぞれ『陰爻』・『陽爻』と呼びます。 八卦 自然界に存在する全てのものは、具体的に8つの象徴で表すことができます。その8つの象徴が『八卦』です。この八卦は陰爻と陽爻の記号を3つ組み合わせて表すことができ、易では小成八卦とも言われます。八卦にはいろいろな意味が含まれていますが、代表的なものを以下の表にまとめてみました。