沢火革(たくかかく) ・ 革まる卦 革は大改革を表します。水と火との激しい闘争が意味するように、旧来の方針からの変更に激しい困難が付いて廻ります。正しい時期を選び、誠実な真心に努めるよう、苦心と努力をすることが要求されます。始めは困難でも、苦心と努力の後なら成功していけるはずです。 沢雷隨(たくらいずい) ・ 随い服する卦 季節はずれの秋の雷に例えられるように、夏に勢いが盛んだった雷が、なりを潜めていく様を表します。自分から動きたいときでも、また自分の方が偉い立場だったとしても自重し、今の時勢や周りの習慣・知恵に随っていった方が、相手も大いに悦び、結果的に吉を得られます。 沢風大過(たくふうたいか) ・ 大いに過ぎたる卦 大過は、真ん中で非常に重たい状態に重なった陽爻を、両端の非常に弱い陰爻が支えている、今にも崩壊してしまいそうな危険状態を表しています。何事も行き過ぎ・やり過ぎの傾向があり、現実を見据えていないところがあるので、バランスを整えていくことに努めなくてはなりません。
沢水困(たくすいこん) ・ 水が涸れて困しむ卦 この卦は、上卦である沢の底に穴が開いて、水が洩れ出てしまった状態を表します。資金難・人材難など、物心両面に渡って欠乏してしまっている状態です。しばらくはこの境遇を天命と思い、焦らず困苦に耐えながら、この穴が自分にとって何を表しているのかを考えていくべきです。 沢山咸(たくさんかん) ・ 感じて応ずる卦 この卦は、外卦は兌で少女、内卦は艮で少男なので、感覚的に感応し合える若い男女の組み合わせを表します。感受性をなにより尊び、理屈で考えたり作為的なことはせず、直感や感情に従っていった方が速やかに整うことができます。考えすぎて後手に廻ると失敗に終ってしまいます。
沢地萃(たくちすい) ・ 集まり賑わう卦 萃は、多くの人や物が集まっている状態を表します。人も物も情報も多く集まり、諸事に賑わいを見せて好調なときです。ただし多くの人や物事が集まるところには、とかくそれを奪い合おうとする争いも多く発生しがちになりますので、それに備えておくことも大切です。